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2018年1月20日土曜日

ダンジョンを知らずしてハノイは語れない

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ハノイにはダンジョンがある。

私が勝手に「ダンジョン」と命名しただけだが、ただの路地裏とは訳が違う。
路地裏とダンジョンの違いは、歩いて入って出て来られるのが「路地裏」、ダンジョンともなると、もはや徒歩では何ともならないぐらいの一大都市が形成されている。

たいていは、建物と建物の間の狭い通路や、大通りから一本入った狭い道(バイクとバイクがようやくすれ違えるぐらいの)が、ダンジョンの入り口になっている。
そして、中はあちこちにデッドエンドがある広大な迷路になっている。
無論、Googleマップには表示されない。

ハノイに来た当初、よく脇道に入って出られなくなることはあったが、今考えればあんなものは、ただの路地裏である。
ダンジョンは難易度も規模も違う。

とりあえず、ダンジョンにはバイクで入らなければならない。(車では狭くて入れない)
歩いて入って、中で迷おうものならマジで出られなくなる(笑)

時々、上から何やら得体の知れない液体が降って来るので、ヘルメットが守ってくれる。

ダンジョンの中では、軒先でおばはんがタライで洗濯をしていたり、髪の毛を洗っていたりする。
よく解らない肉を焼いて、串にして売っていたりもする。

カフェや雑貨屋等、店もあって、一応ダンジョンの中だけで生活できるようになっている。

ダンジョン名物、壁と扉のない家もある。
当然、外から、中の生活は丸見えな訳であるが、あまり気にしないようだ。
それよりも、戸締りはどうしてるのだろうか?
盗まれるものも特にないのか?(笑)

時々、絶対落ちたら死ぬであろうと思われるドブ川なんかも出て来る。
謎の生物が蠢いているようなドブ川だ。
てゆーか、なんかブクブク泡出てるし、怖過ぎだろ(笑)

ドブ川沿いにも、壁と扉の無い家が並んでいる。
ドブ川沿いは、あまりバイクで走らない方が良い。
対向車が来るとすれ違えないので、どちらかがドブ川に落ちなければならない(笑)
それよりも、壁フリーの家から、突然犬が吠えながら出てきたりして、ドブ川に落ちそうになったことがある。
壁と扉がないので、犬を番犬として使っているのだろう。
腹減ったら食えるし(笑)

基本的にダンジョンの中は、こういう民家や九龍城のようなアパートが無秩序に建てられ、迷路になっている。

そんな中を迷いながら進んで行くと、突然ホラー映画に出て来そうな謎の寺院とか、妖怪百物語のロケにピッタリな池が現れる。

そして、夏場にはロード・オブ・ザ・リングのゴラムのようなおっさんがパンツ一丁でウロウロしていたりするので、もはやアトラクション的には、ディズニーランドやUSJを凌駕している。



ちなみに、九龍城の中はどうなっているのかと言うと、6~8階建てぐらいのアパートとアパートの間が中庭みたいになっており(中庭と言ってもバイクが止められる程度に狭い)、その奥にまた別の九龍城が建っており、ちょうど「コ」の字のような中庭に、バイクや自転車が止まっている。

中庭から上を眺めると、通路の手すりに所狭しと洗濯物がぶら下がっている光景は壮観である。

当然エレベータなどないから、階段で上がらねばならない。
そして、各部屋には一応扉があるが、カギは南京錠だ。

中に人がいる部屋は、たいてい扉を開けっぱなしにしている。
何故かと言うと、部屋に入ると解るが、窓がないのだ(笑)

元は、窓があった形跡があるが、建て付けが悪く、隙間ができたり、壁ごと崩れそうになっていて、ベニア板なんかで補強してある。
まぁ、窓があっても、隣の九龍城の壁があるだけなので意味はない。

つーか、これ、地震が来たらどうなっちゃうの?

という難しいことは、考えてはいけない(笑)

そんなダンジョンだが、夜10時以降に入ることはお勧めできない。
夜遅くに行くと、ダンジョンの通路にはゴキブリとネズミが所狭しと蠢いており、正にホラー映画の様相を呈している。
一旦、バイクを止めたら、もはや生きては出られない(笑)





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