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2020年4月19日日曜日

阿呆でもわかる!経済教室【国債編】

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SNS辺りでは、経済についての書き込みがあるが、半分以上はデタラメと妄言、寝言と与太話だ。
何故そうなるかと言うと、基本を学んでいないからだ。
基礎も学ばず、新刊本の話を鵜呑みにして「フリードマンガー!」とか、しゃべっているだけなので、勢い話がトンチンカンになったりする。

知らないなら黙ってりゃいいのにと思うが、無能なくせに自己顕示欲だけ旺盛な馬鹿というのは、一端のことを語ったつもりになりたいようである。

このシリーズでは、基本中の基本的なことを、如何なる阿呆にでも解るように書くつもりだ。
もう、これで解らなければ、人間やめて木に登って猿からやり直さなければならないぐらい、解り易く書くつもりだ。

で、栄えある第1回目は、国債について、とりわけ「国債発行が将来の税負担、あるいは将来世代への負担」という寝言について語りたい。

これが何故寝言かと言えば、現状ではそうはならないからだ。
無論、国債発行が将来の税負担になる場合もあるが、仕組みを知っていればどういう場合に負担になり、どういう場合は負担にならないかは解る。
起きもしないことにギャーコラ騒ぐのは、宇宙人の侵略を真顔で心配するようなものだ。
いや、宇宙人の侵略の方がまだ可能性があるかもしれない(笑)

将来の税負担というのは、簡単に言えば、国債を発行すれば政府の借金となり、返済するためには徴税しなければならないので、税負担が増える!というものだ。
本当にそうなるのか、簡単なモデルで説明する。

話を解り易くするため、今、政府は1円の資産ももっておらず、民間は100万円の資産(現金)を持っているとする。
政府資産:0円
民間資産:100万円(100万円の現金)

1.政府が円建ての国債を発行して100万円を調達する。

2.民間が国債を購入すると、金融資産の現金が国債に振り替わる。
(金融資産の総額は変わらない)
政府資産:100万円(現金)、負債100万円
民間資産:100万円(100万円の国債)

3.政府が100万円調達できたので、何かに使う。
政府資産:▼100万円(負債100万円)

4.政府が100万円を消費すると、その分の民間の所得が100万円増える。
(本来なら乗数効果でもっと増えるが話を解り易くするため100万円だけ増えるとする)
民間資産:200万円(内国債100万円、現金100万円)

5.政府が国債償還のため徴税する。
政府資産:100万円(現金)、負債100万円
民間資産:100万円(100万円の国債)

6.政府が国債を償還する。(民間に100万円の現金を返す)
(民間の資産は国債が現金に振り替わる)
政府資産:0円
民間資産:100万円(100万円の現金)


4.の乗数効果を考慮していないので、結局、最初に戻って、お金がグルグル回ってるだけで、何の税負担にもなっていない。
(乗数効果については次回以降説明する。)

ここでのポイントは、1.の円建て国債と、2.の国内で国債が調達できる(民間の金融資産が多い)ということだ。
この条件では、将来の税負担には成り得ない。

仮にこれが、ドル建て国債で外国人が購入したとしても、一概に将来の税負担になるとは言えない。
なるかもしれないし、ならないかもしれない。

どちらの条件の場合も、ポイントとなるのは「経済発展」だ。
経済発展は、すべてを解決する。
逆に言えば、経済の縮小はすべてが悪循環になる。

経済発展というのは、国民所得が増えることである。
国民所得が増えるというのは、消費と投資が増えることである。

という訳で、次回以降につづく。


★今日のポイント
・阿呆の主張でよく抜け落ちている点:
 4.の政府が消費支出すると、民間の所得が増えるという点が理解できていない。
 6.の政府が国債を償還すると、その分の国債資産が現金に振り替わり民間に現金が増える。




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