ハノイな警察　－　黒の軍団

ハノイのお巡りさんと言えば、皆さんご存じ（か、どうかは解りませんが）の緑のおっさんとベージュのおっさんがいます。

こんなの↓とか、

こんなの↓


緑のおっさんは、普通の警察で、大使館前や政府関連施設で警備していたり、路上でのおばはん同士の喧嘩などで駆けつけたりします。
と言いますか、それ以外の仕事を見たことがありません（笑）

ベージュのおっさんは、交通警察で、キンマー辺りでも交通整理をやっていたりしますが、むしろ邪魔になっているとしか思えません。

あと、路上で交通違反の取り締まりをやっていたりします。
当然、捕まれば賄賂を払わねばなりません。

私も、夕暮れ時にバイクで走行中、無灯火で止められたことがあります。
一応カタコトの英語で何やら言って来ますが、それには一切反応せず、

てめぇ、何言ってんだ、このやろうでございます。

とか、適当に日本語だけで押し通すと、

もう、いいです。行って下さい。

と、許してくれます。
太っ腹なお巡りさんです（笑）

こういう外人特権と言いますか、日本人特権はフルに活用せねばなりません。

さて、ハノイには、実はもう一つ、黒のお巡りさんもいます。
黒のお巡りさんは、夜しかいません。
3人一組で、何故かバイクは2台で、一台は2ケツで夜のハノイの街をパトロールしています。

黒の軍団は、緑のおっさんやベージュのおっさんのようなのんびりした雰囲気はなく、アーマライトのM16自動小銃で完全武装しています。

こいつら↓


ハノイの夜の治安は、黒の軍団によって守られているのです。
かと思いきや、そうでもなくて、黒の軍団の主な仕事はセコイ交通違反を捕まえて賄賂を取ることです（笑）
何やってんでしょうか？

私も夜中にベトナム人のお姉ちゃんとバイク２ケツで走行中、捕まったことがあります（笑）
厳密に言うと、お姉ちゃんが運転、私は後ろだったので、捕まったのはお姉ちゃんです。
ロータリーの反対側を通ったら、いきなり両側を囲まれました。

お姉ちゃんは警官二人と賄賂の交渉をやり始めました。
外人の私がいたので、賄賂の金額も吹っかけられたようです。
しかし、お姉ちゃんは武装警官二人を前に一歩も引きません。
さすがベトナムの女です（笑）

私はもう一人の警官と世間話をしていました。


わし：すげーなー。M16なんて初めて見たよ。それ本物？

警官：本物です。

わし：ちょっと触らせて。

警官：駄目です。

わし：いいじゃん。ケチ。


結局、30万ドン（1500円ぐらい）で話がついたようです。
やすっ（笑）
もちろん、反則切符も領収証もありません。
てゆーか、一人10万ドンづついうことやんか（笑）

黒の軍団は颯爽と夜のハノイの街に消えて行きました。

もう少しまともな仕事ないんか？（笑）