ハノイな人達

ベトナムとは何か?ベトナム人とは何か?

2019年8月15日木曜日

初めてのハノイ旅行

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4泊5日(実質3泊5日)のハノイ弾丸出張に行った。
仕事は1日ぐらいのものなので、ほとんど小旅行みたいなものだ。

ハノイには4年ぐらい住んでいたが、短期で来るのは初めてだ。
そこで、今回はハノイ(ベトナム)旅行に行く時のポイントを紹介したい。
特に知らなくてもどうということもないが、知っていると便利だ。

どうやって行くか?

飛行機に決まってんだろ。
ロータスマイルのカードを持っているので、とりあえず、ベトナム航空の直行便だ。
海外へ行く時は、行き先に関わらず、シートはビジネスクラスに限る。
何故かと言うと、そこそこ身体のでかい奴はエコノミー席にすれば地獄を見ることになる。
金払って難行苦行に耐えるぐらいなら、行かない方がマシだ。

特に、8月や年末年始の空港は、一念発起して海外旅行に行く層でごったがえすので、ビジネスクラス以上のありがたみを痛感できるだろう。
チェックインも1時間前までに行けば良いので余裕だ。
但し、日本の多くの空港の場合、チェックインカウンターは並ばなくても良いが、出国審査等は並ばなくてはいけないというふざけたシステムなので、少々余裕を持って行った方が良い。

これがハノイのノイバイ空港だと、まず、ワールドビジネスクラスのチェックインカウンターでチェックインを済ませ、出国審査へ行くと、ゲートの上の電光掲示板に「Sky Priority」と書かれたゲート(誰も並んでいないのですぐ解る)があり、ここでビジネスクラス以上は優先的に審査を済ませられる。

出国審査を済ますと、手荷物検査があるが、これも行列の横に「Sky Priority」と書かれた通路があり、並ばずに検査を済ませられる。

手荷物検査が終われば、あとはロータスラウンジへ行って搭乗時刻までフニャフニャしていれば良い。

ちなみに、飛行機は

以前のベトナム航空は、B757を使っていて、新幹線のグリーン席よりも狭いぐらいのインチキビジネスクラスだったが、今はB787に変わっており、一応フルフラットで寝られる。
但し、機体自体が小さいので、狭いと言えば狭い。
タイ航空のように寝返りはできない。

搭乗口もビジネスとエコノミーは別々になったので、ガキがうろちょろすることもなくなった(笑)

ビジネスクラスが満席だった場合の最後の手段

時期的な問題やら突然の出張の場合、不幸にもビジネスクラスが満席の場合がある。
こんな時の最後の裏技を伝授しよう。
(ツァーだと使えないので、エコノミークラスの正規チケットを購入要)

まず、搭乗時間の2時間半~3時間前ぐらいにチェックインカウンターへ行く。
チェックイン時に、「非常口横の席に変えてくれ」とリクエストする。
早いもの勝ちなので、空いていれば変えてくれる。
「ベトナム語か英語ができるか?」と聞かれることがあるが、「できる」と言えば問題ない。
但し、本当にEmergencyの場合、乗客の命はキミの英語力に懸かっている。
まぁ、飛行機の非常事態なら、たいていの場合全員死ぬので問題ないだろう(笑)

で、非常口横の席は前のシートがないので、足は延ばしたい放題だ。
我々の様な足の長い人間にはありがたい席だ。

ホテルはどこにするか?

これも快適な旅行のためには重要なポイントだ。
飛行機というのは航空会社に関わらず、ビジネスクラス以上にするのが鉄則だが、ホテルというのは、部屋のクラスに関わらず一流ホテルにするのが、快適な旅行のための鉄則なのである。
何故なら、部屋のクラスが最低だからと言って、一流ホテルのサービスが変わることはないからだ。

これが飛行機のエコノミークラスになると、航空会社に関わらず、ほとんどヒト並みの扱いを受けない(笑)
どことは言わないが、酷いところになると「何か私が悪いことでもしたんでしょうか?」とCAに聞きたくなるような航空会社もある。

エコノミークラスでもヒト並みの扱いをしてくれるのは日本の航空会社ぐらいのものだ。
とは言え、日本社会は貧乏人を甘やかし過ぎるので、クレイマーなんてものが増えることになる。
中部新国際空港の搭乗口でも、Sky Priorityの搭乗口でゴネる爺がいたが、こんなものひとたび日本を出れば「ビジネスクラス買え。」と言われるだけだ。

さて、ホテルはどこにするか?

ここはやはり、SPGの会員なのでシェラトンだな。
天皇陛下も宿泊されたが、SPGの会員なのかね?(笑)
マリオットもあるんだけど、場所的に不便だ。
ちなみに、シェラトンの隣にはインターコンチネンタルもある。

シェラトン ハノイ ホテル

古い地区に位置し、West湖の壮観な景色を望むシェラトン ハノイ ホテルです。 アールデコのデザインのホテルで、快適な雰囲気の中でのシェアを提供しています。
 場所的には、西湖の湖畔なので、空港からも割と近いし、外人が多くいる地区なので、食べ物にも困らない。
どこかで迷子になっても「Sheraton Hotel」と言えば、知らない奴はいない。

部屋はどこに泊まっても、サービス自体は変わらない。
すべてのスタッフがフレンドリーで丁寧だ。
ベトナムに良い印象を持ちたいなら、迷わずシェラトンクラスのホテルにすべきだ。

とは言え、更に快適な旅にするため、クラブフロアでの宿泊をお勧めする。
(ハイアットのエグゼクティブ・フロアみたいなもの)

クラブフロアの部屋を予約しておけば、チェックインやチェックアウトもロビーのフロントではなく、17Fのクラブラウンジでできる。
ホテルに着いたら、ベルボーイに「クラブフロア」と言えば、案内してくれる。
後は、パスポートを渡してクラブラウンジのソファに座ってれば、コーヒーを持って来てくれるので、待ってれば勝手にチェックインを済ませて、部屋に案内してくれる。

クラブラウンジは常時、ドリンクと軽食が無料で用意されており、朝食も無料で済ませられる。

バイクが無いとめっちゃ不便だ

ハノイではバイクが無いと、どこへ行くにもめっちゃ不便だ。
バイクをレンタルしても良いが、初めてだと恐らく事故るのでお勧めできない。
慣れていても事故る場合もあるし、バイクに乗って走り出せば、ベトナムやベトナム人を速攻で嫌いになることは間違いないし、1日に3~4回は、誰かをぶん殴りたくなる衝動に駆られるので、やはりお勧めできない。

そういう訳なので、移動はタクシーかバイクタクシーを使うことになる。

Sheratonの場合は、常時タクシーが待機しているので困らない。
ベルボーイに行先を告げれば、タクシーの運転手に通訳してくれる。
シェラトンで客待ちしているタクシーにボラれることはないので、心配はない。
一度、運転手が道に迷った時は、メーター料金よりも安くしてくれたことがあった。
「安くしてくれた分はチップでいいから。」
と、全額払うと、泣きそうなぐらい喜んでいた(笑)

街を流しているタクシーの中には、ごく稀に大回りしてメーター料金を稼ごうとする横着な者もいる。
そもそも、道を知らなければ気付かないのでどうということもないが、変に道を知っていると気分が良くない(笑)

こういう大回りタクシーの防止手段は、先に2~3万ドンぐらいチップを渡すことだ。
そして「急いでいる」ことを告げれば、何となく理解し、弾丸タクシーになる(笑)

バイクタクシーの乗り方

Grab等のアプリを使って呼んでもよいが、Grabの緑のヘルメットを被ったバイクやXeomという手書きの看板を出したバイクはあちこちにいるので、手っ取り早く直接交渉した方が早い。
バイクを止めてスマホをいじってる奴は、客待ちだ。
行く先を告げると、大概はふっかけた値段を言って来るので、

「てめぇ、舐めてんのか?タクシーより高いじゃねーかよ、タコ。」

と、日本語で言えば良い。
だいたい雰囲気を察して、値段を下げてくれる(笑)

ふっ掛けて来ると言っても、10万ドン(500円ぐらい)を超えることはまずないので、たかだか知れている。
旅行で行ってんだから、少々高いぐらいなら乗って上げよう。

行く先と値段は最初に決まるので、大回りの心配はない。
が、しかし、日本大使館辺りで私が乗ったGrabのおっさんは、Sheratonへ行くのに、西湖を右回りで行こうとした。
その辺りからだと、Van Caoから西湖に向かい、Hoàng Hoa Thámを左回りで行った方が早い。
その旨を告げると、

「俺は狭い道が嫌いなんだ。バイクが多くてうざい。ここはベトナムだ。俺にまかせとけ!」

なんとなく、こんな感じのことを言った(笑)

そして「しっかり捕まっとけ!」と言うと猛スピードで走り出し、生きた心地がしなかった。
Sheratonに着くと、おっさんは「やっぱり左回りの方が早いな。帰りはこっちから行くわ。うひゃひゃ。」
みたいなことを言いやがった(笑)
面白かったので、チップを弾んでおいた。

バイクタクシーのお大尽乗り

タクシーもバイクも行く先々でいちいち探すとなると、段々面倒臭くなって来る。
ハノイ市内は、バイクは通れるけど車は一方通行という道が結構多いので、タクシーでは機動力に欠ける。
そんな時にお勧めしたいのがバイクタクシーの「お大尽乗り」だ。

これは、最初に目ぼしい奴を見つけて「何時まで」とか「1日」とかで貸し切ってしまうのだ。
最初に交渉して、30万ドン(1500円)~50万ドン(2500円)で貸し切る。
ここでのポイントは、あまり値切り過ぎないことだ。
ひとたび日本を出れば、サービスの良し悪しは値段で決まると、覚えておいた方が良い。

「ちょっとここで待っていてくれ。」と言って、用事を済ませて戻っても、律儀に待っていてくれる(当たり前だが。笑)
ちょっと小腹が空けば、ローカルの店に連れて行ってくれる(不味いけど。笑)
そういう時に、飯を奢って上げてもローカルの店なので、安く済むし、更に相手はやる気を出す。

50万ドンも払えば、「明日もホテルまで迎えに行きます」ぐらいのことを言われるので、
旅行期間中は困らない。
最終日には「家で飯食ってけ」なんて言われたりする。

フォーやコムザンはホテルで食うべし

ベトナムのローカル料理の筆頭と言えば、フォー、コムザン、ブンチャ等だ。

ハノイで一番美味しいフォーを紹介します

今回は「ハノイで一番美味いフォーを紹介する!」という企画です。 ベトナム関連のブログらしくなってきましたね(笑) ...


フォーと並ぶローカル飯の代表・コムザンはどれが一番マシか?

フォーと並ぶローカル飯の代表と言えば、コムザンという炒飯モドキの食べ物があります...

私は、仕事で4年間のハノイ滞在中、あちこちのローカル店でこれらを食ったが、一度たりとも美味いと思ったことがない。
と言うか、激マズだ(笑)
辛うじて、まぁ、食えるのはブンチャと、バインクオンぐらいのものだ。

今回、試しにSheratonでフォーサオを食ってみた。


何これ?
激ウマ(笑)
どうなってんだ?

前日にローカル食堂で食ったフォーサオ


安定の激マズ(笑)

何かの間違いかと思い、翌日にSheratonのブンチャを食ってみた。


これまた激ウマ!

ははぁ~ん、解ったぞ。
ネットで「ベトナム料理最高~!」なんて言ってる連中は、こんなの食ってんだろ?
確かに最高だ(笑)
しかし、これはもはやベトナム料理ではない。
美味いから(笑)

たまにローカル料理を食って「美味い」と言ってる奴がいるが、あんなものはただの味覚音痴か、日本でろくなものを食っていなかった層だ。

本場のベトナム料理は不味いのだ。
不味い故、ベトナム料理なのだ(笑)

結論

旅行でベトナムへ行く分には楽しい(笑)
ホテルや観光地のベトナム人は、みんなフレンドリーで良い人達ばかりだ!
観光客用のベトナム料理を食えば美味い!

ベトナム最高!(笑)



2019年2月9日土曜日

象に乗った少年

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ここに一枚の古い写真がある。

恐らく時代的には、昭和初期の頃の写真と思われる。
私がその写真を初めて見たのは、幼少の頃である。

洋館の窓辺に佇むその女性は、白いドレス姿で一輪の花を持っていた。
大きな瞳とすっと通った鼻筋は、さながらフランス人形のように愛らしくもあり、美しく、正に洋装の麗人とは、この女性のためにある言葉かと思えるほどだ。

誰からも愛され、祝福されて育った女性というのは、かくも穢れの無い純粋無垢な美しさを醸し出すのではないか、と今となっては思うところだが、幼少の私はそんな難しいことは考えられないので、ただただ、その絶対美に圧倒された。

しかも、その写真の主は、目の前にいる、私の婆ちゃんなのである(笑)

それ言われて、よくよく見れば、大きな瞳と鼻筋は当時の面影があり、さぞかし昔は美人だったのだろうとは想像できる。

とは言え、目の前にいるのは、私にとってはただの婆ちゃんだ(笑)

諸行は無常である。
どんなに美しいものでも、いつかは朽ちる。

これあれば、かれあり。
これなければ、かれなし。
これ生ずれば、かれ生ず。
これ滅すれば、かれ滅す。

私の厭世的なニヒリズムっぽい考え方は、これが原体験ではないかと思われる。
あと、極度の面食いになったのも、この時の衝撃のせいだと思われる(笑)

いずれにせよ、由緒正しい家に生まれ、何の苦労もなく育った婆ちゃんが、激動の昭和を生き抜いたというのは苦労の連続だったに違いない。

ま、人間、やればできる、とも言える(笑)

そんな婆ちゃんの若い頃の話を聞くのが、当時の私にはお伽話を聞いているようで楽しかった。

婆ちゃんによれば、若い頃の爺ちゃんも、かなりのもんだったらしい。
頭脳明晰、語学堪能、スポーツ万能で、上流家庭の子女の間ではモテモテだったそうだ。

婆ちゃんとのデートの時、爺ちゃんは馬に乗って迎えに来る(笑)
洋装の麗人と二人で馬に乗りデートというのが、2人の定番だったらしい。

今では、街中で馬に乗るなんてことは考えられないが、当時でも珍しいことで、街行く人が振り返り、婆ちゃんは「恥ずかしかった」と言っている(笑)

その点を、後に爺ちゃんに確認したところ、当時の爺ちゃんは陸軍で乗馬を教えており(将校以上は乗馬ができないといけない)、終わってから、面倒臭いので、そのまま馬に乗って来ていたそうだ(笑)

意外と緩い時代だ(笑)
今なら、炎上案件だろう。

とにかく、幼少の私は、そういう話を聞くに及んで猛烈に馬に乗りたくなった。

という訳で、爺ちゃんと乗馬クラブに行くのである。

そして、颯爽と馬を乗りこなす幼少王城となるはずだったが、世の中そんなに甘くないのである。
西部劇の様に颯爽と馬を乗りこなすジジイを尻目に、超ヘタレだった幼少の頃の私は、怖くて乗れなかったのだ。
覚えていないが、最後は泣いたらしい(笑)

散々な目に遭い、しばらく落ち込むことになる。

そんな私を不憫に思ったのか、爺ちゃんは突然、

「象に乗せてやる!」

と言い出し、今度は動物園に連れて行かれた。

どういうコネを使ったのかは知らないが、とにかく象に乗せてくれることになったのである。
今なら炎上案件だが、とにかく昔は緩かったのだ。

しかし、目の前で見る象の恐怖というのは、馬の比ではなかった。
もう、ほとんど怪獣だ。

とは言え、この「怪獣のよう」というのが、逆に私の闘志に火を付けた。

象が怖くてバルタン星人と闘えるのか?!

ウルトラマンがいなくなればバルタン星人と闘うのは、この俺なのだ。

という訳の解らん理屈で、リベンジに燃えていた。
馬鹿は幸せである。

更に、爺ちゃんは、象に乗れたら帰りにイマイのサンダーバード秘密基地(プラモデル)を買ってくれると言う!

このインセンティブを得て、幼少王城は燃えに燃えた。
象に乗りさえすれば、労せずしてサンダーバード秘密基地だ!

私は、動物園の人の助けを借り、必死に象によじ登り、象に乗った。

象はでかいのだが、でかさ故に乗ってしまえば馬より安定するので、怖くない。
遅いし(笑)

ただ難点は、象の体毛は意外と固いのである。
一応、マットみたいなものを布いてくれているのだが、半ズボンの私にはチクチクして痛かった。
象に乗る時は長ズボンに限ると、この時初めて知った。
とは言え、それ以来、象に乗る機会はないので、教訓は生かされていない。

とにかく、私は象を乗りこなし(ただ乗っただけだが)、サンダーバード秘密基地を買ってもらい、家に帰って、爺ちゃんと秘密基地を作った。

人間、やればできるのである。




何の話やちゅうねん・・・。



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